覆タレ盆に返らず
目が覚める。時計を見ると、とっくにお昼過ぎ。部屋には自分ひとり。今日の早朝便で帰るって言いよったSHが帰ったのも、ツレが仕事に出かけたのも、ちーっとも気付かんまま眠りこけとった自分。届くはずもないのに、「すまん」と心の中で呟く (かなり自己満)。
食材を買いに出た以外は外出らしい外出もせず、夜には珍しく自炊に挑戦。またもやハンバーグを作る。まずはツレの分を焼く。続いて自分の分。焼きあがったハンバーグを皿に乗せ、その上から特製のタレをかける。ああ、美味そう。じゅるじゅる。先に食べ始めとるツレの横へその皿を持って行き、テーブルの上に置こうとしたら・・・
「パタン」
パタン?
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まさに180度ひっくり返って、ラグの上にお皿が落っこちた・・・みたい。落っこちたはず。落っこちたかも。いや、落ちとるやんか!
落っこちる瞬間はこの目でまじまじと見たんやけど、直後は全く身動きできんごとなったとった自分。まさに目が点とはこのこと。こっちを向いて事態にびっくりするツレ。固まっとった自分に代わってツレがその皿を拾ってくれた。皿の下には、さっきまでとは反対に特製タレの上にハンバーグが乗っかっとる。ああ、ああ、ああ、ああ・・・。
何が悔しいって、ラグが汚れたことより、せっかくのタレが、タレが、タレがああああ。落ちた瞬間、なぜか「どうやったら元に戻せるか」ということを考えた。まあ考えても元に戻る方法はないわけで。泣く泣く焼き汁ナシのタレを作って、拾ったハンバーグにかけて食べる。悲しい。でも、あとで思った。「写真撮っとけば良かった」と。だって、あんな見事な落ちっぷり、見たことないよ。

