やっと行けた毛無峠

2023.10.19

長野と群馬の県境にある「毛無峠」。
「毛無」という名からも想像できるように荒涼とした景色が広がっとるらしく前々から行ってみたかった。
ただ、何度か友達に行こうかと提案しても微妙な反応しか返ってこんで行けずじまい。

ここがまた、冬季の11月中旬から5月中旬までの半年間は道路が通行止めになって行けんくなるという辺境の地。
いま行っとかんとまた半年以上先まで行けんくなってしまう。

ようやく秋の気配が少しだけ感じられるようになってきた10月の下旬。
天気予報で晴れの日を見定めて、ついに決行。

草津温泉を経由し、さらにその先の志賀草津道路へ。
草津温泉には何度か来たことあるけど、志賀草津道路を通るのは初めて。
九州最高峰の山よりも高い2,000m超のところを車で行けるとか、すごい。

2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19

志賀草津道路の道すがら、はるか遠くの山々が幾重にも連なって見えて壮観。
まだ朝8時台とあって雲海っぽくにも見えるし、何度も車を停めては絶景にため息が出る。
毛無峠に辿り着く前に感極まりそうなくらいで。

硫化水素臭がきつくて駐停車禁止の殺生河原、湯釜付近を通過。
一旦、長野県に入り、9時すぎには目指す最終目的地の毛無峠に到着。

標高 1,823m。
トイレ施設もなく車を停めるスペースがあるだけで、ただただ荒涼とした風景が広がる静かな毛無峠。
自分以外はラジコングライダーを操る人たちと、ハイキング登山する人たちが数組。

2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19

背の高い草木も生えとらんし、ところどころ荒れ地みたいになっとって、なんかここだけ別世界。
夕暮れや夜ともなれば、またさらに幻想的な世界になりそう。
今日のところは1時間ちょっとぐらいの滞在やったけど、ここで車中泊するのもいいかもしれん。

ただ、峠と言ってもその先には行けん。
有名になった「この先危険…立入禁止 / 群馬県」の看板があって、ここで行き止まり。

この看板から数km先に、1971年まで硫黄鉱山があったらしい。
しかも最盛期には、そこに2千人超の人が暮らしとったとか、そんなことまるで信じられんような風景。
そして、得も言われぬ独特の雰囲気を毛無峠に与えとるのが、その硫黄鉱山のために設置された索道の鉄塔跡。

2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19
2023.10.19

1971年の閉山から52年の月日が流れても、まだその鉄塔が静かに立っとる。
閉山から50年以上ということは、鉄塔自体はもっと前に建てられたものということ。

でも閉山して52年ということは、元住民でご存命の方もまだまだおるはず。
たまにここを訪れたりするもんなんやろか。

来た道を引き返して志賀草津道路まで戻り、日本国道最高地点 ( 2,172m) から草津白根山を眺めて帰路へ。

2023.10.19

途中、もう木々が色づいとってフロントガラス越しにちょっと早めの紅葉狩り。
草津温泉まで戻ったところで、ちょうどお昼どきやったんで、道の駅に立ち寄る。

からあげ丼、ひもかわうどんと悩んで結局ソースヒレカツ丼。
あいかわらずヒレカツに弱い。
ぽかぽかと天気もよくて、外のテーブルでお日様に当たりながらペロッと平らげる。

しかし、iPhone 15 Pro はすごいな。
この目で見えてるもの以上の景色が撮れてしまう。
それもなんだかという気がせんでもないが。

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