四国に寄り道30時間

4ヶ月ぶりに帰省の旅。
今回は岡山まで来たところでよっしゃと思いたち、四国に渡ってみた。
これで四国の地を踏むのは人生4回目かな、たぶん。
初めて来たのは、小学生のころ。
まだ本四架橋も建設工事の真っ只中で四国に行くにゃ船で渡るしか交通手段がない時代。
そんな時代に父姉と3人で毎夏恒例の車のキャンプ旅行で初の四国上陸。
佐賀関(大分)→三崎(愛媛)、高松(香川)→宇野(岡山)とカーフェリーに乗ったような記憶。
2度目は大学生のとき。
ようやく本四架橋の児島・坂出ルートだけは全通しとったんかな。
バイト先で仲良くなった年下のコも専門学校を卒業するんで、ふたりで卒業旅行と称して横浜〜九州のクルマの旅。
九州から戻るときに佐賀関(大分)→三崎(愛媛)はフェリーで、そして本四架橋の児島・坂出ルートをクルマで渡ったような・・・気がする。
それから22年の間が空いて3度目は7年前。
本四架橋も3ルートあって隔世の感。
その前の年にクルマを買ってからクルマで帰省の旅を始めて。
その3回目のクルマでの帰省の旅で実家から東京に戻るときに、佐賀関(大分)→三崎(愛媛)で四国に渡り、徳島→和歌山で本州へ。
そんときは、ほぼ走り抜けただけのような四国の行程やった。
そして7年ぶり4度目の四国。
天気も良くて、絶景を見まくった。
大歩危峡 (徳島県三好市山城町)
川底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの川がすげえきれい。
シンガポールからの団体客が遊覧船を楽しんどった。


四国カルスト (愛媛県と高知県の県境周辺)
父姉とテント張ってキャンプした場所に45年ぶりくらいに来てみた。
やっぱこういう草原が広がっとるとこって好きすぎてたまらん。



JR四国 予讃線下灘駅 (愛媛県伊予市双海町)
朝8時台に着いたけどすでに先客あり。
目の前いっぱいに広がる瀬戸内海の絶景をバックにパチパチと写真を撮りまくっとる韓国人男子2人組。
しばらく遠巻きに見とることしかできず。
ちょうどやってきた列車に乗ってその2人が去ったあと、横浜ナンバーのバイカー女史が話しかけてくれてふたりで写真の撮りあい。
まあ、俺らもたいして変わらんか。




臥龍山荘 (愛媛県大洲市大洲)
なんで知ったんか忘れたけど来てみたかったところ。
川のほとりの崖上にある日本庭園で、中でも川に突き出すように建つ不老庵がいい。
やさしく吹き抜ける風が気持ちよくて、運良く独り占め状態やったけ昼寝したかったくらい。
紅葉も絶景やろなあ。







そして細長い佐多岬半島を通る国道197号を駆けて三崎港へ。
いまはスイスイと快適な国道197号やけど、小学生の頃に通った197号はそれはそれは酷な道やったのが強烈な思い出。
道幅狭くて離合するのも大変な上に、くねくねと曲がりくねるわ、ジェットコースターのように上下するわで、「行くな (197) 酷道」と言われとったのも納得。
ただ、そんな道でも、ところどころでは開けてキラキラと光るすげえキレイな海がみえたのを鮮明に覚えとる。
そんな記憶を辿るべく、国道を逸れて旧道へ。
そしたらまさに記憶通りの景色があってうれしくなった。
当時はオトンが運転するクルマの助手席から眺めた景色を、今は自分でハンドル握るクルマで辿る。
やっぱり旧道って忘れられた絶景の宝庫やと思うんよな。
確かに高速やらバイパスやらって快適で便利でその恩恵は大きいけども。
ただそれによって誰かの記憶に残ることがなくなってしまった景色がいっぱいあるような気がしてせつなくなる。
でもそんなこと言いながら、そういったとこの人の少なさが心地よかったりもするから、いったいどうしたものか…と勝手にひとり無意味に悩む。




今回はおよそ30時間の四国の旅。
端っこ好きとしては次回は室戸岬や足摺岬に行かにゃならんわな。
そして九州へ。
7年前は6,990円やった運賃が、1,200円も値上がりしとった。
自分の収入も同じ割合で増えてて欲しいよね…。
今回の帰省の旅のルート図 2023/9/23-10/5
