さよなら、こんにちは

1月ごろまで朝のドトールで見かけとった、受験生。
俺が店に入ると、だいたいいつもテーブルで勉強中。
そして、朝メシ食べて、俺が店を出るころには、もうおらん。
たった、それだけの関係。
「がんばれよ〜」と思いはするけど、実際に声を掛けるわけでなし。
逆に、向こうは俺のことなんか、存在さえ知らんやろうし。
でも、あのドトールの朝の時間帯。
同じように思っとった人は、ほかにもおったんやなかろうかと。
「おっ受験生、がんばれよ〜」と。
それが、2月に入って、ぱったりとその受験生の姿を見かけんくなった。
3月が過ぎて、4月になっても、結局戻ってこんやった。
これはやっぱり、どっかに合格した、ということでよろし?
朝、ドトールにおったくらいやから、おそらく浪人生よな。
いやあ、おめでとう。
どこの誰だかも知らんやったけど、合格おめでとう。
そして、さよならドトール。
4月の半ばから、自分もそのドトールに行かんくなった。
会社の移転に伴って、通勤経路が若干変わってしもて。
あのドトールとは、2年ちょっとのお付き合いでした。
言わんでもドッグにケチャップを付けてくれる店員さんも。
朝からぴったりくっついてコーヒー飲んどる目障りな社会人カップルも。
タバコ一本だけ吸って、すぐ仕事に向かう、ふくよかな女の人も。
よほどの縁がない限り、もう二度と会うことはないんやろな。
そして、こんにちはプロント。
パンを選んで、カウンターでアイスコーヒーを注文。
そしたら、シロップとミルクと灰皿と。
ある店員さんは 、言わんでもトレーに載せてくれるようになった。
いろいろと、うつろいゆく季節ですな。

