絶句

思わず絶句してしまう。うぅぅぅぅ。なんてこと。某企業から断られてしまった。ちょっと不安がよぎっとったとはいえ、まさか断られるとは。まさに九回裏逆転負けの気分。いやそんなもんじゃないよな。結婚式当日に逃げられた気分?いや、そんなん分からんし。とにかくすごいショック・・・。

 昨夜は、社長さんに「連絡がありませんよー」とメールして寝て、今日起きてからもずっといつ連絡があるかと、そわそわ状態。けど全然連絡はない。夕方、担当者宛てに電話しても会議中と言われ。そして2度目の電話でようやく担当者につながり、言われたのが「これからご連絡の手紙を書くとこで・・・」。ギクっとしたものの、それじゃ分からんから内容を訊ねると、「残念ながら・・・」。絶句したのは、ココで。数秒間、固まったよ。カッチコチ。

 なんでやろ・・・。社長さんには気に入られとったと思ったのに。なんで面接さえしてくれんのやろ。それだけでも聞きたかったけど、はっきりしたことは聞けずじまい。ってことでまた一からやり直し・・・なんてすぐに気持ちを切り替えられるわけもなく・・・。ああ、ああ・・・・。

 そんな憂鬱な日、駅からの帰り道で秋の到来に気付く。そう、金木犀の香り。この香りを感じると、高校の教室を思い出す。1年生のときの教室は1階にあって、窓の外には金木犀があった。

 高校生になるまでは金木犀なんか気にしたこともなかったけど、1年生の秋に教室の窓の横で金木犀の花が咲いて、初めてその木を意識した。なんたって授業で一日中教室におるわけやし、てことは一日中、いや秋の間はずっと教室にはその香りが漂うわけで。

 まあ、よくよく気をつけて町を歩けば、そこらじゅうに金木犀はあったんやけど、あそこまで強烈に印象付けてくれたのは、あの高校の教室の横で咲いとった金木犀しかないわけで。まだあるんやろか、あの金木犀。

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