鞄持ち
ティファニーに連れて行かれて指輪をねだられることも、苦手な化粧品の匂いの充満するデパート1Fのフロアに長居させられることも、女もんの服屋で「これ、かわいい?」なんて興味もない洋服選びに付き合わされることも、男同士で付き合っとる限り、ない。まあ、ノンケカップルがみんなそうしとるのかどうかは分からんけど。
混雑した休日の新宿に珍しくツレと足を運んで洋服やらなんやらプラプラと見て回る。その途中、仕事の電話が掛かってきたツレが話し込んどる間、高島屋の入り口においてあるオバサンが好きそうな椅子に座って目の前を通り過ぎる人の流れをボーっと眺める。日曜とあってか、やっぱりカップルが多い。そこでまた気付いたこと。女のコは手ぶら。でも、隣の男のコは明らかに“女のコのでしょ”っちゅう鞄を持って歩いて行く。なるほど、持ってあげてるのね。でも、あー、そんなツレの荷物を持ってあげるなんちゅうことはゲイカップルには・・・ない。少なくとも自分の付き合う間柄では。だから何?と言われても困るけど、そんなことに気付いた日曜日の夕暮れ。

せっかくいろいろと見て回ったのに、結局なんにも買わずじまい。UNITED ARROWSで試着までした、あのパンツ、欲しかった。でも、1万2千円の値に躊躇してしまう。だって、もうすぐプーだから。
