旅行記 4月12日(水) (2) 太平洋横断

そしていよいよUA890便は滑走路から飛び立ち、日本の地から遥か太平洋の向こう、LAへ向けて出発。
あれは九十九里浜やろか、まっすぐに続く白い海岸線を横切り、あっという間に海以外なんも見えんくなる。
天気も悪いせいか、ついには雲の中に突っ込んで行き、窓の外に見えるのは白い霧だけ。

10時間もの長時間飛行はもちろん初めて。
これまでの最高は東京⇔沖縄の2時間半やから4倍。
水平飛行に移ってからまずはビールを、もちろん 「 ビア、プリーズ! 」とお願いして飲んでみる。
酔いやすいとか聞いたような気がするけど、別に普通。
そしてお食事。
美味いわけではないけども、不味いのかどうかもよく分からんお味。

そして機内の明かりが落とされて、眠・・・ろうとしても寝れない。
そりゃそーだ。
まだ日本時間では夜の8時とか9時とかやもの。
わけの分からん映画をボーっと観たり、目だけつぶってみたり。
そのうち日本では春休み映画として上映されよった「 ナルニア国物語 」が始まってなんとなく見入ってしまう。

それにしてもエコノミー座席はしんどい。
これで身体のでかい外国人も座るんやから、まだ小さい日本人はマシなんやろかと思うけど、一度でもビジネスシートで旅した日にゃ、二度とエコノミーに座れん気がする。

さて、映画が終わってちょっとウトウトしたと思ったら機内が明るくなり、入国審査用の紙が配られ、続いてお食事。
う・・ん、全く寝た気がしない。
ブラインドを上げたら、陸地が見えた!
ここはどこ?
どう考えても北米大陸以外ありえんよね。
うお〜〜、初めて見る外国の地。
国内の空の旅でさえ機上から地上の景色を見るのが好きなのに、もうあからさまに日本の国土とは違う光景に感動。

ちょうど見えたのは、緑がほとんどなくて、まるでナスカの地上絵のようにたくさんの道がくねくねと繋がっとる景色。
所々に見える街も薄っぺらくて、土地が広いんやねえと空の上から感心する。
アメリカやー。
それから着陸するまでは、ほとんど外を眺めよった。

そしてだんだんと飛行機は高度を下げ、着陸態勢へ。
街の景色がどんどん近くなる。
でも、福岡なんかに着陸するときの街の景色に比べても、建物はどれも低くて、ホントにLA? とか思うくらい。
しかし、飛行機は低く旋回して、とうとう、とうとう着陸。
チケット購入から4日、いやー、来てしまったよ。

スポットに止まったときに外を見たら、カーゴを操る、太った、いや、尋常じゃないくらいに太った黒人のおいちゃんが見えた。
わたしはあなたを見て初めて、アメリカに来たんやなーと実感したよ。

隣の隣に座っとったアジア人は、どうやら日本人やったらしく、柿ピーをいただいたりなんかして、英語を話したのはアテンダントとちょっと言葉を交わしたときくらい。
でも、これから英語漬けの10日間が始まる。
独り言以外で次に日本語を話すのは、いつなんやろか。

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