恐山

函館からフェリーに乗り込んで、北海道の夏の旅はとうとう終わり。
あとは埼玉まで帰るだけなんやけど、一つ寄りたいとこがあった。
そのために函館からのフェリーは、青森行きでなく大間行きに乗船。

津軽海峡を渡ること90分、下北半島の先端、大間に到着。
たった90分船に乗っただけなんに、車窓から見える青森の景色は、北海道とはぜんぜん違う。
もう北海道が名残惜しい。

それなりの山道を走らせること1時間とちょっと、目的地、恐山菩提寺に到着。
駐車場で車を降りた時点で硫黄臭がすごい。

2022.09.01

9月の平日とあってか人は少ない。
歩を進めて中に入ると、なんだか映画のセットの中でも歩いているかのうような感覚。
いま思えば、お寺の境内ならありそうな樹木がまったくないんよね。
それもそのはず、あんなにすごい硫黄の匂いは火山性ガスなわけで植物も育つわけがないわな。

手を合わせて参拝したあと、広い境内の中を歩く。
歩くというか、もはやハイキング。

荒涼とした一帯を抜けると、極楽浜があった。
晴れとったら、すごくきれいそうな湖が広がっとる。

誰か、あの世におる人とお話できるんやろか。
とか考えとったら、オトンのことを思い出した。

たっぷり1時間くらいおって、門前の食事処でそばを食べて恐山をあとにした。


一つ恐山であった不思議なこと。

恐山には名前の書かれた小石が積まれとるとこがある。
おそらく故人の名前なんやろうけど。
それをぼんやりと見てたら、ふっと一つの石に目が吸い込まれてしまった。

自分の名字は簡単な漢字の組み合わせの二文字なんやけど、結構名字としては珍しくて親戚以外で同じ名字の人と会ったことがない。

どこぞの名字ランキングサイトで検索してみたら

【全国順位】 12,786位
【全国人数】 およそ480人

という感じ。

その石に、自分と同じ名字が書かれとったんよ。
いやホントにビックリ。

隆夫さんという知り合いはおらんから、自分と同じ名字のどこぞの○○さんが、ここに来たんやろな。
変な縁を感じてしまった。

今度は境内にある温泉に入りたいな。

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