後輩

大分で働きよる中学の後輩から珍しく電話がある。その後輩んちの実家は、地元の市内で唯一の牧場。山の斜面に放牧場があって、その放牧場の中に、ポツンと一本だけ木が立っとる、ちょっと地元でも異色の風景。

まるで、ちっちゃな北海道とでも言えそうなその風景が自分はずっと好きで、よく遠くから眺めよったけど、思い余ってチャリンコで出かけ、牧場におった人に声を掛けて中にお邪魔させてもらったのが中学1年の時。その翌年に1つ後輩として同じ中学に入学してきて、自分のおったバスケ部に入ってきたのが、その後輩との出会い。

なんで仲良くなったのかは、よく覚えてないけど、いつの間にか、たまにつるんで遊ぶようになって。その仲は中学を卒業してからも続き、別の高校に行っても、たまに会っては、いろんな話をしたり。いま振り返れば、まさに青春やろか。

自分は横浜、あいつは大分に進学したけど、たまに帰省した時にはお酒飲んだり、大分のヤツんちに遊び行ったり。別府の隠れ湯を教えてくれたのも、あいつ。さすがにお互い就職してからは、なかなか会う機会もなかったけど、年賀状のやり取りは今も続いとる。

そんなあいつが珍しく電話をしてきたってことは、もしかして・・・・。オレはゲイやから結婚はないけど、なぜかそいつもいまだ独身で、まさか !? とも考えたりしたこともあったけど・・・やっぱりついに結婚! そっか、やっぱりノンケよねえ・・・。当たりまえかあ。

9月の連休、大分に遊びに行こうかなあ・・・とも、ちらっと考えた。結婚する前に行っとけば良かったかな。いや別に下心なんてもんは、ないが。ほらやっぱ、所帯を持つと遊ぶのも独身時代ほど自由やなくなるやんけ。

とにもかくにも、結婚おめでとう。

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