笑いながら寝る
眠れんというか、眠りたくないというか。
というのは最近のことではなくて、まだ10代の頃の話し。
バブルを駆け上がる、’80年代のこと。
修学旅行に行けば、「 寝た後にオモロいことがあるもんなんよ 」 となかなか寝ず。
友達んちに泊まれば、布団に横になって、あーでもないこーでもないと延々喋って。
どっちかっちゅーと、普段はそんな喋る方ではなかったんやけど。
でも、泊まりに行くと、寝るのが惜しくて惜しくて。
なんなんやろ、あれはなんか特別な空気があるというか。
俺のお腹に友達が頭を乗っけて来て、そのままずーっと喋りよったり。
夜中に家を抜け出して、近所の公園のブランコに乗って延々喋ったり。
タバコを覚えたんも、そんな夜更かしの中で。
とはいえ、自宅では23時を過ぎると睡魔が襲い、日付が変わる頃にはもう夢の中。
まあ、朝は6時過ぎに起きて、7時11分の電車に乗らんと遅刻してしまうし。
そんな、なんとまあ健全な高校時代。
なのに、友達んちに泊まりに行くと、毎回毎回なかなか寝らん。
高3の後半は、ほぼ毎週末、そんな感じで。
よう、その友達も付き合ってくれたわな。
さすがに大学生になって独り暮らしを始めてからは、夜更かしは常態化。
日付が変わる前に寝るなんちゃ、体調を崩したときぐらいやろかあ。
そんで、酒を飲むようになってからは、酒なしで語り合うこともなくなって。
あの頃はよく酒も飲まずに、夜中まで語れたよなと。
今じゃ逆に酒が入らんと、語れんよーな。
まあ、語るっちゅうより、喋り倒すというか、言いたいこと言いまくるというか。
酔っ払ったときとシラフの時の差が激しいわ、俺。
そういや、「 笑いながら寝とるね 」 て高校の友達に言われた。
んなアホな。
それは、たぶん口元のせいやと思うんやけど。
まあでも、それはそれでそんときは幸せな気持ちやったんかもしれぬ。
最近は笑いながら寝とるんやろかねえ。

