隠しごと

母親から電話がある。なんやろ・・・と思ったら、「お父さんがねえ、消してしまったんよぉ」だと。どうやら、ついこの前送ったマイケルのビデオクリップ集に親父がなんか重ね録りしてしまったらしい。あちゃー。

 親父は、「ありゃぁぁぁあああ !? しまった~!」とだけ言って、あとはだんまりらしい。素直やないなあ。まあ、親父らしいといえばそうやけども。でも、電話から聞こえる母親の声はかなりの落胆ぶり。母親は機械音痴でビデオの再生さえ自分で出来んひとやから、たぶん、まだ2~3回しか観てないはず。そりゃ悲しいぜ。

 こっちから送る時に爪を折っとこうかと一瞬思ったんやけど、ま、いいかと思って、折らずに送ったんよな。折っとけばよかった。後の祭か。しょーがない、ちゃんとしたビデオクリップ集を買って送ってあげるか (最初からそうしろ) 。

 その電話で、母親から前職の会社の話をされてしまう。まあ、母親は前職ではなく現職と思っとるんやけど。心の中で “うっっ・・・” と唸りつつ、適当に言葉を返す。まさか息子がいま無職とは思ってないやろな。自分も予想外やけど。かなり。

 今の状況で新聞に名前が載ることだけは避けねば。犯罪は起こすことないと思うけど、例えば事故で死ぬとか重傷を負うとかさ。だって、「東京都●●区の無職△△○さんが・・・」なんて、きゃーーーーー!

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