来たれ、客人

長いこと東京 ( 近県含む ) に暮らしとると、観光スポットやらレジャー施設やら、いつか行けばいいやと先延ばしにしてしまいがちな自分。
わざわざ混んどるときに行く必要性もねーし、と。

でも、先延ばし + しかも人混みが大の苦手っちゅうことで = さらに行く機会を逃してしまうという始末。
東京っちゅう街は風呂場のカビのように、気付いたらどっかになんかができまくっとるから、そらもう行ったことないとこだらけ。

付き合っとる相手がおるときも、お出かけデートなんちゃほとんどしたことないし。
お相手探索中のときでも、たいてい居酒屋飲みで始まることが多いせいで、昼間のお出かけにとんと縁がないし。
かといって食事処・飲み処の情報に強いわけでもないという、うわっ、使えねえヤツかもしらん。

そんな自分がこの連休に葛西臨海水族園へお出かけ。
さっき調べてみたら、開園は1989年・・・てことは自分が上京した翌年。
もうすぐ開園から20年になるっちゅうのに、はい、ここも行くのは今回が初めてなわけで。
もう20年かよ。

きっかけは、関西からの客人。
連休に合わせて東京に遊びに来たその客人の、葛西っちゅうとこにある水族館に行ってみたい・・・というリクエストに応え、東京駅の長い長い連絡路を歩いて京葉線に乗り、葛西までえっちらおっちらと。

着いたのは閉園まで1時間半ちょっとな時間やったけど、まあ、ちゃちゃっと観られるっしょと、いざ入園。
そしたら、いやいや、水族館て楽しいわな。
ちゃんと水族館に入館して観るのなんちゃ、それこそ小さいころに行った別府のマリンパレス以来な気がするんやけど、こんなに楽しいとは思わなんだ。

まあ、その客人がすごく水族館を楽しんでくれとったっから案内した自分もうれしいし、自分自身も案外楽しくて。
水の中を自在に泳ぐ魚はかっこいいし、変な深海生物は気味悪いし。
こりゃ、スキューバダイビングやらにはまる理由も分かる気がした。
したことないけど。

そんな楽しさてんこ盛りでゆっくり観よったら、結局、全部を観終える前にあえなく閉園。
ペンギンが観られんやった・・・。
くそー。いつかリベンジ。

外へ出てみれば、もう空も一面の藍色。
かすかに地平線に陽のなごりが見えるくらい。
と、目の前に観覧車があったんで、まあそうそう乗ることもないやろってことで、こちらにも乗車。
デートっちゅもんは、こういうもんなんやろかと疑似体験を堪能。
はたしてまた観覧車に乗ることなんかあるのやら。

しかし、自分では歩くのがトロいと思っとったのに、その客人に 「 歩くの速いー 」 と言われてしまう。
やはり、東京人はみな足早なのであろうか。
もっとゆっくり歩くように心掛けようかなと。
う・・・ん、でもやっぱり車道を歩いてしまいそう。

さて、そんな風に自分としては極めて珍しい行動を取ったこの連休。こんな体験ができたのも、遠方からの客人のおかげ。
客人が来んと、たぶんまたしばらくこんな風にスポットを訪れることもないと思われ。
行ってみたいなあとは普通に思っとるんやけど。

どうも、自分が東京のスポットを知ることができるかどうかは、遠方から客人が遊びに来てくれるかどうかにかかっとるようで。
つまりは来たれ、客人。
たま〜にね。

いやそれよりも、連休前日の深夜高速バスに乗ってやってきて、日曜の深夜バスで帰るというそんな強行軍の方があっぱれ。
若さっちゅうもんに、ちょいと羨望。
まあ、去年の自分のアメリカ旅もそんな感じやったか。
なんだか、バスがやって来るのを待つ八重洲通りの人の群れを見て、アメリカ旅を思い出したりして。
あれもまた、行きてーな。

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